2021年9月より、岩手県八幡平市では、ICT(情報通信技術)を活用した市内に住む高齢者向けのオンライン診療の実証実験が進められています。
日本は世界的にみても高齢化のスピードが早く、深刻な少子高齢化が進んでいます。また、都市部の医療機関に医師が集中し、過疎地域において医師が不足している自治体も多いです。八幡平市では、産学官の連合体が「八幡平市メディテックバレーコンソーシアム」を設立し、八幡平市から生まれた技術やITサービスを活用したオンライン診療等の仕組みを実装しています。
参考:高齢化・人口減少の意味|内閣府
八幡平市のオンライン診療は、D to D(Doctor to Doctor)ではなく、D to P with N(Doctor to Patient with Nurse)です。地方の中核病院にいる医師が電子カルテを参照し、地元の診療所にきている患者に診療を行います。その際に活用されている技術の一つが、AP TECH株式会社が開発したアプリ「Hachi(ハチ)」です。
「Hachi」を使用すると、患者はアプリをインストール済みのApple Watchを装着し日常生活を送るだけで、医師が持っているiPadやiPhoneにバイタルデータがリアルタイムに共有できます。医師は、患者のバイタル推移を確認しながら診療ができる上に、簡単に利用できるビデオ通話機能もあるため、遠距離であっても画面越しに顔を見ながら話すことが可能です。なお「Hachi」には万が一の際使える自動・手動のSOS送信機能なども備わっていて安心です。八幡平市を皮切りに、過疎地の遠隔診療・遠隔見守りを実現し、持続可能な地域づくりに活かすことができます。
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