第1回「Hachi×健康」勉強会レポート

こんにちは、医療福祉DX現場担当をしています、兼松智恵子です。
8月に行った勉強会の様子をお伝えします。8月31日、夕方17時から18時まで田山コミュニティセンターで行いました。

勉強会を開くきっかけはHachiを使い始めて数週間経過した方から、血圧はどうやって見るの?や、”なんか時計に褒められるんだけどコレ何?”などの質問をいただくようになったこと。

いつもはで自宅訪問して説明を行うのですが、今回はワークショップ型にして楽しんでもらおう、ということで開催しました。

参加者は8名、ご家族(ご本人の子供)とご一緒の参加が2名いらっしゃいました。
スタッフ側は兼松と金野の2名で行いました。

今回の開催目的は

①ご本人にHachiの顔をタッチするだけの”助けて”操作を覚えてもらうこと
②ご家族に”なにかあったらHachiから電話がくること”を体感してもらうこと
③時計に出てくるメッセージの楽しみ方
④その他質問会

でした。

HachiのSOSはとても簡単なのですが、SOS自体なかなかする機会がなく、いざという時に思い出しにくいことがあります。

そこで、今回は”Hachiの顔を触るだけSOS”を実際に一緒に行うと共に、怪我や体調不良などのもしものときは、心拍数を検知して自動でSOS発信を行うことをお伝えしました。

自動通知機能は、運動時や作業時の心拍変化は通知せず、あくまで安静時の心拍変化のみ感知するという機能です。作業時の誤通知を避けられるという点でも使いやすく、皆さん納得している様子でした。

田山は都会と比べると近所付き合いが多く、何かあった時に発見される確率は高い場所ではありますが、それでも発見に半日以上の時間がかかることがあります。

今年の夏も外で亡くなってから発見された方がいらっしゃったようで、体調不良の自動通知や位置情報がわかることで、早めに助けに行けて重症化させない仕組みづくりをしたいと思っています。

また、時計に出てくる”フィットネスリング”の話もしました。

田山地区で配布しているApple Watchはすべて運動量が多くない60代に設定してあり、配布対象が80代の方が多いことを考えるとリングがつながる方、つながらない方で分かれるだろうという予測をしていました。案の定、実際に画面に出てきたメッセージは”よくがんばりました”と”もう少し歩きましょう”に分かれていました。

皆さんApple Watchを毎日着けていると、時計に表示されるメッセージは気にしているようだったので、”俺はよく動いてるから褒められてるのか””もっと歩けって言われてるのか” と理解が深まって楽しんでおられました。Hachiは歩数だけでなくHRVのようなストレス値、睡眠時間も取得しているので、”元気で居るためにこれら数値をどうしていけばいいか”ということを今後ご本人と相談していこうと思っています。

その他に質問としては以下4点を頂きました。

● いつまで無料で使えるの?
>2022年3月までは完全無料、その後は有料化予定です。

● どんなデータが集められてるの?
>心拍数、心拍変動数、歩数、睡眠時間。対応端末を使っていれば血圧や体重も集められます。

● 診療所の先生も見てるの?
>9月から10月以降に徐々に診療で使う準備をしていきます。現在はHachiが皆さんの家でうまく働くかを見ています。

● 貸し出しスマホを本人の個人スマホとして使ってもいい?
>OKです。料金が請求されることはありません。ただ、貸し出しスマホなので返却をお願いすることもあります。

バイタルが自動で収集できることを活かし、オンライン診療と予防医療・介護の取り組みを行っています。

今後も勉強会で情報提供していきますので、また報告します!

八幡平市メディテックバレープロジェクト